DXを外注で進めることは悪いのか?メリット・デメリットを徹底解説!
1.はじめに
近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいます。しかし、「DXを外注で進めるのは良いのか?」という疑問を持つ企業も多いでしょう。
結論から言えば、DXの外注にはメリットとデメリットがあり、状況によって適切に活用すべきです。また昨今の人手不足さらにはDX人材の取り合いなどの状況も考慮する必要があります。
本記事では、DXを外注する際のポイントや注意点について詳しく解説します。
2. そもそもDXとは?
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、単なるIT化ではなく、デジタル技術を活用して ビジネスモデルや企業文化を根本から変革 することを指します。具体的には、以下のような取り組みが含まれます。
- 業務プロセスの自動化(RPA(Robotic Process Automation)の導入)
- 顧客データの社内有効活用(AI・データ分析・簡単に共有できる仕組みの導入)
- クラウド化(オンプレミスからクラウドへ移行)
- 新しいデジタルサービスの開発
3.DXを外注するメリット
① 専門知識と技術を活用できる
DXを推進するには、AI、クラウド、IoTなどの高度な専門知識が必要です。外部のDX支援企業を活用することで、最新の技術やノウハウを素早く取り入れられます。
② 開発スピードを向上できる
自社でゼロからDX人材を育成するには時間がかかり失敗するリスクも高まります。
一方で、外注すれば即戦力の専門家を活用できるため、DXの推進スピードを加速できます。
③ コストを抑えられる
内製化には、人材採用・育成やシステム開発のコストがかかりますが、外注すれば初期投資を抑えつつ、必要な部分だけDXを進めることが可能です。
④ 既存業務に集中できる
DXの推進は大きな負担になりますが、外注すれば社内のリソースを通常業務に集中させることができます。
4.DXを外注するデメリット
① 自社にノウハウが蓄積されにくい
外部の専門家に任せきりにすると、自社にDXの知見が残らず、長期的には不利になる可能性があります。
② カスタマイズが難しくなる
外注の場合、カスタマイズ毎に費用が発生することが多々あるため、システムの改修ハードルが上がりカスタマイズが難しくなります。
③ 依存リスクが高まる
DXの基盤を外部に頼ると、ベンダー変更時のコストやトラブルが発生しやすくなります。
④ 戦略とズレが生じる可能性
外注企業は自社のビジョンや戦略を100%理解できるわけではありません。意図しない方向にプロジェクトが進むリスクもあります。
5.DXを外注する際のポイント
①外注に任せきりにしない
DXの全てを外注するのではなく、コンセプトや企画などの頭脳部分は内部の人間が確実に把握して推進するのが理想です。あとから思っていたものと違うとならないようプロセスの要所ごとの細かなチェックや意思疎通が重要です。
② ベンダー選定を慎重に行う
DXの成功には 信頼できる外注先の選定 が不可欠です。実績や専門性をしっかり確認し、長期的なパートナーシップを築ける企業を選びましょう。
③ DX推進のビジョンを明確にする
外注する前に 「なぜDXを進めるのか」「どのような成果を目指すのか」 を明確にし、社内で共有することが重要です。
④ 知見を社内に残す仕組みを作る 外部の知見を活用しつつ、 自社でもDX人材を育成する仕組み を作ることで、長期的にDXを内製化できます。
6.まとめ:DXは外注の使い方がカギ!
DXを外注すること自体は悪いことではありません。しかし、 外注に頼りながらも学ぶ姿勢を維持しなければ、ノウハウが溜まらないばかりか、導入したDXの仕組みまで理解している人間がいないことになってしまいます。
最も重要なのは、全てを丸投げせず、企画やコンセプトなどの頭脳部分は社内担当者もしっかり学ぶことです。適切に外注を活用しながら、自社でもDXの知見を高める戦略を取りましょう!
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この記事を書いた人
株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦
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