AS400からのおすすめの生産管理システムはWebシステム
1.はじめに
製造業において、安定した生産管理システムは事業の効率化と競争力の向上に不可欠です。
特にAS400(IBM i)を使用している企業にとって、生産管理システムの選択は大きな決断です。
長年にわたり、AS400は信頼性の高いプラットフォームとして多くの企業で活用されてきましたが、時代の流れとともにWebシステムへの移行が注目されています。
この記事では、AS400からWebベースの生産管理システムへの移行のメリットとそのおすすめ理由について解説します。
2. AS400の強みと課題
AS400は、1988年にIBMによって発表されて以来、高い信頼性と堅牢性で知られています。特に、以下の点で強みを発揮しています。
- 高い信頼性:システムダウンのリスクが非常に低く、長期間の運用が可能。
- スケーラビリティ:企業の成長に応じてシステムを拡張可能。
- セキュリティ:強固なセキュリティ機能が内蔵されており、重要なデータを保護。
しかし、近年ではいくつかの課題も浮上してきました。
- ユーザーフレンドリーさの欠如:従来のグリーンスクリーンのインターフェースは、モダンなUI/UXに慣れた現代のユーザーには扱いにくい。
- モビリティの欠如:現場でのリアルタイムなデータアクセスが難しい。
- 限られたサポート:AS400を扱える技術者が少なくなってきており、システム維持に苦労する企業も増えています。
3. Webシステムへの移行のメリット
Webベースの生産管理システムは、これらの課題を解決するための優れたソリューションです。
以下に、その主なメリットを紹介します。
3.1. ユーザーフレンドリーなインターフェース
Webシステムは、ブラウザ上で動作するため、
直感的で使いやすいインターフェースを提供します。
これにより、新しい従業員のトレーニング時間が短縮され、生産性が向上します。
3.2. モバイルアクセスとリアルタイムデータ
Webシステムは、インターネット接続さえあれば、
どこからでもアクセス可能です。
これにより、現場の作業員や管理者がリアルタイムでデータを確認し、迅速な意思決定を行えるようになります。
3.3. 拡張性と柔軟性
Webベースのシステムは、企業の成長に合わせて簡単に拡張できるため、将来的なニーズにも柔軟に対応可能です。
また、他のシステムとの連携も容易で、統合された連携システムの構築が可能です。
3.4. コストの削減
クラウドベースのWebシステムを採用することで、ハードウェアの維持やソフトウェアのアップデートにかかるコストを大幅に削減できます。
また、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)モデルを採用すれば、初期投資を抑えつつ必要な機能を利用できる可能性があります。
4. 移行のステップ
AS400からWebベースのシステムへの移行は一大プロジェクトですが、以下のステップでスムーズに進めることができます。
- 現行システムの評価:現行のAS400システムの機能と使用状況を詳細に評価し、移行に必要な要件を洗い出します。
- 新システムの選定:企業のニーズに合ったWebベースの生産管理システムを選定します。
- 移行計画の策定:段階的な移行計画を策定し、データ移行やユーザー教育のスケジュールを決定します。
- テストと実装:システム移行前に十分なテストを行い、問題がないことを確認してから本番環境に移行します。
5.まとめ
AS400は今でも非常に信頼性の高いプラットフォームですが、現代のビジネス環境に対応するためには、Webベースの生産管理システムへの移行が有効です。
ユーザーフレンドリーなインターフェース、モバイルアクセス、柔軟性と拡張性、そしてコスト削減など、多くのメリットが期待できます。
これからの生産管理を考える際、Webシステムの導入は重要な選択肢となるでしょう。
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この記事を書いた人
株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦
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