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更新日時:2025.11.26
カテゴリー:blog

内装・工事:出来高×請求を写真・証憑で一本化する運用(名古屋版)

1.はじめに

内装・工事:出来高×請求を写真・証憑で一本化する運用(名古屋版)

請求が遅れる理由の多くは、現場と事務が別の時間軸で動いているからです。
写真はスマホの中、出来高はノート、請求は事務所のPC。

これを写真・証憑を“起点”にして
出来高→承認→請求の線を1本につなぐと、
月末のドタバタが嘘のように減ります。

本稿では、名古屋・愛知の内装/設備工事で効いた“現実解”を、ブログの読み物としてまとめました。

2. 出来高は“文字”ではなく“写真+座標+日付”で語らせる

最初に変えるのは、証拠の作り方です。

工程名や小難しいコードを覚えてもらうのではなく、現場写真に最低限のメタデータを載せるほうが早い。

撮影と同時に
「工事名」「階」「区画」「タスク」「撮影者」「撮影日時」「位置情報(任意)」
が自動で入るだけで、後工程の突合は一気に楽になります。

文字での“説明”を減らし、画像そのものに説明させるのがコツです。

3. アップは“現場→Webシステム”に1本道で

写真は必ずWebシステムから直接アップします。

メール添付やメッセンジャー経由に逃がすと、どれが最新か分からなくなるからです。
現場はスマホで撮る→同じ端末で上げる。

ここで「工事名・階・区画・タスク」を選ぶだけにして、入力は最小に抑えます。

まとめて上げるより、撮ったその場で1件ずつ上げる運用が結果的に早い。

アップ時に自動で縮小・EXIF保持・重複チェックが走るようにしておけば、端末や回線の差にも強くなります。

4. “紐づけ”は人が悩まない設計にする

“紐づけ”は人が悩まない設計にする

写真が上がったら、出来高行(例:501号室のタイル下地 10㎡)と自動で候補紐づけします。

階・区画・タスクの一致と撮影日時の近さで候補を出し、現場や所長はワンタップで確定するだけ。

数量入力は「面積・本数・長さ」など現場の単位で入れられるようにし、単位換算はシステムが引き受けます。

数量が写真の枚数と連動して上限チェックできると、過剰計上の芽をその場で摘めます。

5. 承認は“現場→所長→元請”の一筆書きで

承認フローを3段に分けます。

まず作業者の自己承認で一次ロック、

所長(または工事長)の現場承認で数量と写真が確定、最後に元請の出来高承認で請求確定。

フローを長くしない代わりに、差し戻しの理由を短文テンプレで返せるようにしておくと、戻しが早い。

承認と同時に出来高サマリ(区画×タスク×数量×単価)が更新され、
請求にそのまま流れ込むイメージです。

6.請求書は“V1はミニ版”、V2で体裁を整える

請求書は最初から完璧を目指さず、V1はA4のミニ版で発行します。

工事名・期間・出来高サマリ・税計算・発行者情報が揃っていれば十分。

V2で内訳の並びやロゴ、注意書きを整えれば良い。

元請所定のフォーマット提出が必要なら、CSV/Excel出力を先に用意し、
相手側の台帳に貼り付けてもらうほうが早く定着します。

7.写真は“後から探せる”ことが命

証憑の価値は、2ヶ月後に5秒で出せるかで決まります。
検索は「工事名」「階」「区画」「タスク」「撮影者」「日付帯」で絞り、
一覧は“サムネイル+主要メタデータ”の2行表示。

写真を開けば、関連の出来高行と承認の履歴、
請求書の発行状況が上下に連なって見えるようにしておきます。

外部からの問い合わせに対して、
URLひとつで閲覧権限付きビューを共有できると、電話往復が消えます。

8.名古屋の現場で効いた“約束事”を3つだけ

名古屋の現場で効いた“約束事”を3つだけ

最初に撮る前の約束を決めます。

1つ目は「引きの写真と寄りの写真をセットで」。
全体が分かる1枚と、施工箇所が分かる1枚を必ず入れるだけで、後の説明が減ります。

2つ目は「1タスク=1アップ」。
複数タスクを1アップに混ぜないことで、紐づけミスを無くします。

3つ目は「同名タスクの連番は日付で区切る」。
同じ作業が続くときは日区切りで分け、“いつの出来高か”を曖昧にしない。
どれもルールは短く、守りやすいものにします。

9.スケジュール感:3ヶ月で“止まらない”流れにする

初月は、写真アップ→自動候補→現場承認までの細い流れを通します。

この段階では数量や単価の厳密さより、とにかく毎日止まらないことを優先します。

2ヶ月目で元請承認と出来高サマリの精度を上げ、CSV/Excel出力を整備。

3ヶ月目に請求V1を発行し、V2で体裁を整える。

この順番だと、月末の請求作業が“集める”から“確認する”に変わり、
締めのストレスが目に見えて減っていきます。

10.次の一歩

まずは無料相談でお気軽にご相談ください

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水谷友彦

この記事を書いた人

株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦

中小企業の業務効率化を
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