AIの進化でシステムエンジニアは本当に不要になるのか?

1.はじめに
近年、ChatGPTをはじめとした生成AIの急速な進化により、「AIがプログラムを書いてくれる時代」が到来しています。
この流れを受けて、「システムエンジニア(SE)は将来いらなくなるのでは?」と不安に思う方も増えてきました。
結論から言えば、SEが完全に不要になる未来は当面こないでしょう。
ただし、AIに置き換えられる仕事は確実に存在し、SEの仕事は今後大きく変わっていきます。
本記事では、AIの進化によってSEの役割がどう変化するのかを、年表形式でわかりやすく解説します。
2. なぜSEは完全には不要にならないのか?
システム開発は「コードを書く」だけではありません。実際には、以下のような業務が含まれます。
- 業務要件のヒアリング・定義
- システム設計・アーキテクチャ選定
- 他システムやハードウェアとの連携
- 品質保証、法令遵守、リスク管理
- 現場調整や顧客対応
これらの多くは、現場の文脈や人間関係、政治的背景を理解する必要があり、今のAIでは代替が難しいのです。
3.
【未来予測年表】AIの進化とSE業務の変化(2025〜2040)
以下は、AI技術の進化とSE業務の変化を時系列でまとめた未来予測です。
年 | AI化の進展 | 影響を受ける業務 | SEの主な役割 |
---|---|---|---|
2025〜2027年 | AIによるコード生成が一般化 | 単純なCRUD実装、API連携 | レビュー・プロンプト設計・仕様精査 |
2028〜2030年 | 中規模システムの試作もAIが可能に | 詳細設計~実装、単体テスト | 設計・要件定義・品質保証 |
2031〜2033年 | AIが障害対応・テスト設計まで実施 | 保守運用のルーチン作業 | 全体設計・リスク対応・統合管理 |
2034〜2036年 | AIが顧客との対話から設計書生成 | 要件ヒアリングの一部 | 複雑な業務要件の調整と承認 |
2037〜2040年 | AIがシステム構築をほぼ全自動で実現 | 中小規模開発プロセス全般 | マネジメント・AI活用の最適化 |
4. 今後、AIに代替されやすいSE業務とは?

AIによって自動化されやすい業務の代表例は以下の通りです。
- 単純なWebアプリの構築(CRUD操作)
- 定型的なテストコードの作成
- 静的な設計書やマニュアルの作成
- 運用監視ログの解析と一次対応
これらは3〜7年以内にAIが担う領域になると予測されます。
5.SEが生き残るには?これから求められるスキルとは

これからのSEに必要なスキルは、以下のように変化します。
■ 1. 業務理解と提案力
業界や企業の業務フローを深く理解し、システムでどう改善できるか提案する力が必要になります。
■ 2. AI活用スキル
AIを使って業務を効率化できるエンジニアは、むしろ市場価値が高くなります(例:プロンプト設計やAI出力の評価など)。
■ 3. システム全体を見る力(PM的役割)
今後のSEは、AIをツールとして扱いながら、プロジェクト全体の設計・進行・品質を統括する立場に近づいていきます。
6.将来的な期待:全体的に開発単価は下がる方向へ
- AI支援によって「小規模案件」が低コスト・短納期で可能になり、今まで手が届かなかった中小企業にもシステム導入が進む。
- 「ノーコード+AI」により、SEがいなくても簡易業務アプリを内製する企業も増加。
- 「AIにより提案・設計まで自動化」されれば、上流費用の圧縮も見込まれる。
7.まとめ
AIの台頭によって、「エンジニアという職業が不要になる」という極端な未来がすぐに訪れるわけではありません。
しかし、エンジニアに求められる役割や働き方は大きく変化しつつあり、従来の「手でコードを書く」中心の仕事から、AIを活用して設計・判断・マネジメントに注力する働き方へと進化していきます。
また、AIがコード生成やテスト、ドキュメント作成といった定型作業を支援することで、システム開発の生産性は向上し、結果として開発費用も下がる傾向が強まるでしょう。
つまり、エンジニアの仕事がなくなるのではなく、質的転換が起こり、システム開発そのものもより効率的で身近なものに変わっていくというのが、AI時代の本質的な変化といえます。
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この記事を書いた人
株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦
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