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更新日時:2024.06.21
カテゴリー:blog

製造現場の進捗管理システム:
パッケージシステム vs オーダーメイドシステム

はじめに

製造現場の進捗管理システムは、生産プロセスの効率化と品質向上を図るために欠かせないツールです。進捗管理システムには一般的に、パッケージシステムとオーダーメイドシステムの2種類があります。本記事では、それぞれの特徴、利点、欠点について比較し、どちらが自社に適しているかを判断するための情報を提供します。

パッケージシステムorオーダーメイドシステム

特徴

パッケージシステムは、すでに開発され、広く利用されている進捗管理システムです。一般的な製造業のニーズを満たすように設計されており、導入が比較的容易です。

利点

  1. 迅速な導入
    パッケージシステムは既存のソリューションであるため、導入までの時間が短く、すぐに使用を開始できます。
  2. 低コスト
    開発コストが既に分散されているため、初期投資が比較的低く抑えられます。
  3. サポートとアップデート
    ベンダーからの定期的なサポートやアップデートが提供されるため、システムの保守が容易です。

欠点

  1. カスタマイズの制限
    特定の要件に合わせたカスタマイズが難しい場合があります。自社の特殊なプロセスに完全に適合しないことがあります。
  2. カスタマイズによるアップデートの制限
    パッケージシステムであってもカスタマイズ部分があると
    アップデートの妨げになり、
    アップデートを断らざるを得なくなる
    (システムを塩漬けにする)リスクがあります。
  3. 機能の過不足
    一般的な機能が多く含まれているため、自社に不要な機能も含まれる一方で、必要な機能が欠けている可能性があります。
  4. システムに業務を合わせる必要がある
    システムの構成が自社に一致することは稀です。
    したがって業務をシステムに寄せる必要があります。

特徴

オーダーメイドシステムは、企業の特定のニーズに合わせて一から設計・開発される進捗管理システムです。自社の製造プロセスに完全に適合するようにカスタマイズされます。

利点

  1. 完全なカスタマイズ
    自社の製造プロセスや特定のニーズに完全に適合するシステムを構築できます。
  2. 競争優位性
    他社にはない独自の機能やプロセスをシステムに組み込むことで、競争優位性を確保できます。
  3. 拡張性
    自社の成長や変化に応じて、システムを柔軟に拡張・変更することが可能です。

欠点

  1. 高コスト
    初期開発コストや保守・運用コストが高くなります。また、開発には時間がかかるため、導入までの期間が長くなります。
  2. リソースの確保
    開発には高度な技術を持つ人材が必要であり、適切なベンダーや開発チームを見つけることが重要です。
  3. メンテナンスの課題
    オーダーメイドシステムの保守・運用は自社または特定のベンダーに依存するため、システムの安定運用には継続的なリソース投入が求められます。
システム選定の手引き

1. 導入の迅速性

  • パッケージシステム: 迅速に導入したい場合に適しています。
  • オーダーメイドシステム: 時間をかけて最適なシステムを構築する余裕がある場合に適しています。

2. コスト

  • パッケージシステム: 初期費用を抑えたい場合に適しています。
  • オーダーメイドシステム: 長期的な投資としてコストをかける価値がある場合に適しています。

3. カスタマイズ性

  • パッケージシステム: 一般的な製造プロセスに適したシステムを求める場合に適しています。
  • オーダーメイドシステム: 自社独自のプロセスや特定のニーズに対応するシステムが必要な場合に適しています。

まとめ

製造現場の進捗管理システムを選択する際には、パッケージシステムとオーダーメイドシステムの両方の特性を理解し、自社のニーズやリソースに基づいて判断することが重要です。

値段を考えるとパッケージの方がよさそうですが、パッケージでは対応できない業務があると、せっかく入れたシステムも工数ばかり増えて逆効果のリスクもあります。

迅速な導入と低コストを重視する場合はパッケージシステムが適していますが、
特定のニーズに完全に対応するシステムを求める場合はオーダーメイドシステムが適しています。

最終的には、長期的な視点でのコスト効果やシステムの柔軟性を考慮し、自社に最適な進捗管理システムを選択することが成功の鍵となります。

参考:システム選定のポイント>>

#オーダーメイドシステム #生産管理システム #Webシステム

水谷友彦

この記事を書いた人

株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦

中小企業の業務効率化を
デジタル戦略でサポート

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