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更新日時:2026.01.13
カテゴリー:blog

システム保守料はなぜ高い?内訳と妥当性の見分け方を解説

1.システム保守料はなぜ高いのか?「高い」と感じる理由と妥当性の見分け方

システム保守料はなぜ高いのか?「高い」と感じる理由と妥当性の見分け方

「保守料が思ったより高い」
「開発費は払ったのに、なぜ毎月費用がかかるの?」

Webシステムや業務システムを導入した企業で、よく出てくる疑問です。
結論から言うと、保守料が高く見えるのは“作業内容が見えにくい”のに、実際はやることが多いからです。

この記事では、保守料の内訳、なぜ高くなるのか、
そして「妥当な保守」と「高すぎる保守」を見分けるポイントを整理します。

2. 保守料=「何かあった時の対応」だけではない

保守というと「壊れたら直す」イメージが強いですが、実際はそれだけではありません。保守費用には、次のような要素が含まれます。

  • 障害対応(復旧・原因調査・再発防止)
  • サーバー/ミドルウェアの更新・セキュリティ対応
  • 監視(死活監視・エラー検知・リソース監視)
  • バックアップ設計・復元テスト
  • 問い合わせ対応(運用相談、使い方、仕様確認)
  • 軽微改修(小さな修正・調整)
  • ベンダー側の体制維持(担当者の確保、引継ぎ、ナレッジ管理)

つまり保守料は「保険」に近いですが、単なる保険料ではなく“運用を成立させるための継続コスト”でもあります。

3. それでも「高い」と感じる理由

1) 成果が“起きないこと”なので、価値が見えにくい

保守が機能しているほど、障害が少なく、何も起きません。
すると、発注側から見ると「何もしてないのに毎月取られている」に見えやすい。

しかし実際は、セキュリティパッチ適用・監視の調整・バックアップの整合性確認など、“水面下で事故を防ぐ作業”が多いです。

2) いざ障害が起きた時のコストが大きすぎる

業務システムは止まると、復旧作業だけでなく

  • 受注・出荷が止まる
  • 売上や顧客対応に直撃する
  • 現場が手作業になり残業が増える

など、損失が一気に膨らみます。
保守料は、この「止めないコスト」「止まっても最短で戻すコスト」を平時から負担する形です。

3) “責任”を買っている側面がある

保守は単なる作業費ではなく、「一定の品質・復旧時間で対応する責任」が含まれます。

例えば同じ1時間の作業でも、

  • 誰でもできる作業(問い合わせ一次回答)
  • 仕様とコードを理解してないと無理な作業(障害原因特定)
  • 判断ミスが事故につながる作業(DB復旧、権限設定、WAF調整)

では、必要な経験値が違います。
保守費が上がるのは、“専門性と責任が重い領域”ほど顕著です。

4) 「待機コスト」が実は重い

保守の現場では、何かあればすぐ対応できるように

  • 担当者を確保する
  • 連絡経路・手順を整える
  • 環境の情報を最新に保つ
  • 休日夜間対応の体制を持つ(契約による)

といった“待機”が必要です。
待機は、手を動かしていなくてもコストがかかります。

4. 保守費用の主な内訳(よくある項目)

保守費用の主な内訳(よくある項目)

保守契約の中身は会社ごとに異なりますが、よくある内訳は次の通りです。

  • 運用監視費(死活監視・アラート対応)
  • セキュリティ維持費(OS/ミドル更新、脆弱性対応)
  • バックアップ運用費(世代管理、復元手順維持)
  • 問い合わせ窓口費(工数ではなく窓口の維持費)
  • 軽微改修枠(月○時間まで、など)
  • 障害対応SLA:Service Level Agreement(一次対応◯時間以内など)

「何が含まれているか」を見れば、保守料の妥当性は判断しやすくなります。

5. 「妥当な保守」と「高すぎる保守」の見分け方

妥当な保守の特徴

  • 対応範囲が明確(含まれる/含まれないが書いてある)
  • 監視・バックアップ・セキュリティなど、基本が押さえられている
  • 障害対応フローがある(連絡→一次対応→復旧→報告)
  • 変更管理がある(誰がいつ何を変えたか追える)
  • 月次レポートなど、最低限の可視化がある(簡易でもOK)

高すぎる(要注意)な保守の特徴

  • 「保守一式」など曖昧で、範囲が分からない
  • 問い合わせや軽微修正が毎回追加請求(契約が形骸化)
  • セキュリティ対応やバックアップが実施されていない(または不明)
  • 障害時の対応時間や責任範囲が不明確
  • ドキュメントや引継ぎがなく、ブラックボックス化している

6.保守費を抑える現実的な方法(“値切る”以外)

保守費を抑える現実的な方法(“値切る”以外)

保守費は「下げてください」だけだと、品質低下やレスポンス遅延につながりがちです。現実的には、設計と契約を整えていくのが効きます。

1) 保守を「3段階」に分ける

  • ライト:監視・バックアップ中心、問い合わせは月数回まで
  • スタンダード:ライト+軽微改修枠+障害一次対応
  • プレミアム:夜間休日対応、SLA強化、改善提案込み

必要なレベルを選べるようにすると、納得感が出やすいです。

2) 仕組みで工数を減らす

  • エラー通知の自動化(例:Slack/メール)
  • ログ整備、アラート閾値調整
  • IaC/コンテナ化で環境再現を容易に
  • ドキュメント整備で問い合わせを減らす

“保守が高い”は、運用が属人化しているサインでもあります。

3) 「何が起きたら有償か」を先に決める

トラブルになりやすいのはここです。

  • バグ修正は無償?
  • 仕様変更は有償?
  • 外部サービス側の仕様変更対応は?
  • サーバー移転は?

境界が決まっているだけで、不要な摩擦が減り、結果的にコストも下がります。

7.よくある誤解:保守料=開発費の“取り戻し”ではない

保守が「開発費の回収に見える」ケースもありますが、良い保守はむしろ

  • 障害を減らす
  • 早く復旧する
  • セキュリティ事故を防ぐ
  • 運用を仕組み化して工数を落とす

という形で、会社の損失リスクを下げる投資です。
保守料が高いかどうかは、「金額」だけでなく何が含まれているかで判断するのがポイントです。

8.まとめ:保守料が高く見えるのは「見えない作業」と「責任」が多いから

保守料が高く見えるのは「見えない作業」と「責任」が多いから
  • 保守は「壊れた時だけ」ではなく、平時の事故防止が中心
  • 待機・責任・専門性が含まれ、目に見えにくい
  • 妥当性は「対応範囲」と「可視化」で判断できる
  • 保守費を下げるなら、契約の階層化・仕組み化・境界定義が効く

9.次の一歩

まずは無料相談でお気軽にご相談ください

#スクラッチ開発 #システム開発 #DX

水谷友彦

この記事を書いた人

株式会社ウェブロッサムの
代表:水谷友彦

中小企業の業務効率化を
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